実家の片付けの進め方|順番・家族の分担と、捨てる前に査定に出したい物リスト
- 片付けを進める順番と、家族の分担の決め方
- 捨てる前に査定に出したい物のリスト
- 粗大ごみの出し方と、無許可の回収業者への注意
始める前に、家族で決めておくこと
片付けを始める前に、兄弟姉妹など家族で次のことを話し合っておきます。あとからもめるのを防げます。
- 誰が中心になって進めるか(連絡役を1人決める)
- いつ作業するか(日程と、1回にどこまでやるか)
- 費用をどう分けるか(ごみの処分費、業者に頼む場合の費用)
- 売ったお金をどう扱うか
- 形見として欲しい物があるか(先に聞いておく)
片付けを進める順番
部屋ごとに進めるなら、物が少なく、すぐに終わる場所から始めると、作業の見通しが立てやすくなります。
貴重品・書類の探し方
最初に探しておきたいのは、次のような物です。見つけたら箱や袋にまとめ、家族で中身を共有しておきます。
- 通帳・キャッシュカード・印鑑
- 家や土地の権利証(登記識別情報)、固定資産税の通知書
- 生命保険などの保険証券
- 年金に関する書類
- 遺言書
仏壇の引き出し、タンスの奥、本や書類の間、金庫などに、しまわれていることがあります。捨てる前に、引き出しや箱の中を1つずつ確認しましょう。
出典:裁判所「遺言書の検認」。申立ての手数料は遺言書1通につき収入印紙800円分。2026年10月14日に確認。
捨てる前に査定に出したい物リスト
実家には、古くても値段が付く物が眠っていることがあります。次の物は、捨てる前に一度査定に出すのがおすすめです。
| 品目 | 見ておきたいポイント | 詳しい記事 |
|---|---|---|
| 着物・帯 | 証紙(産地や織元を示す紙)があるか | 着物の買取相場 |
| 骨董品・茶道具 | 共箱(作家の名前が書かれた箱)があるか | 骨董品の買取相場 |
| 切手・古銭・記念硬貨 | 切手はシートのままか、硬貨は金貨・銀貨か | 切手・古銭の売り方 |
| 日本人形・ひな人形 | 作家物かどうか | 人形の処分方法 |
| ブランド品(バッグ・時計など) | 箱・保証書などの付属品があるか | ― |
| 貴金属(指輪・ネックレスなど) | 「K18」「Pt900」などの刻印があるか | ― |
ポイントは当サイトの各記事(出典は各記事に記載)をもとに編集部で整理。2026年10月14日に確認。
量が多い実家では、自宅に来てもらう出張買取がいちばん手間がかかりません。売り方ごとの違いは実家の荷物の売り方比較で解説しています。
自宅での出張買取(訪問購入)は、契約書を受け取った日から8日間のクーリング・オフができます。また、品物を買い取る業者には古物商の許可が必要です。国民生活センターは、古物商許可証と行商従業者証を確認するようすすめています。
ごみの出し方:まずは自治体の粗大ごみ
大きな家具などは、自治体の粗大ごみとして出すのが基本です。多くの自治体で、事前の申込みと手数料が必要です。横浜市の例は次のとおりです。
| 項目 | 横浜市の例 |
|---|---|
| 粗大ごみになる物 | 金属製品は一番長い辺が30cm以上、それ以外(木製品・プラスチック製品など)は50cm以上 |
| 申込み | 収集・持込みとも、事前に粗大ごみ受付センターへ申込み(インターネット・電話など) |
| 手数料 | 申込みのときに確定した手数料を納め、収集シールなどを貼って出す |
出典:横浜市「初めに 粗大ごみの手続きの流れについて知りたい」。大きさの基準や手数料は自治体ごとに違います。2026年10月14日に確認。
テレビ・エアコン・冷蔵庫(冷凍庫)・洗濯機(衣類乾燥機)の4品目は、粗大ごみでは出せません。家電リサイクル法に従い、リサイクル料金と収集運搬料金を払って、販売店などに引き取ってもらいます。
不用品回収業者に頼むときの注意
チラシやインターネット広告で見かける不用品回収業者の中には、許可を持たない業者がいます。環境省は、家庭のごみを回収できるのは次の業者に限られるとして、無許可の業者を使わないよう呼びかけています。
- 市区町村から一般廃棄物処理業の許可を受けた業者
- 市区町村から委託を受けた業者
「産業廃棄物処理業の許可」や「古物商の許可」だけでは、家庭のごみは回収できません。無許可の業者に頼むと、不法投棄や火災、高額な料金の請求につながるおそれがあります。
出典:環境省「廃棄物の処分に『無許可』の回収業者を利用しないでください!」。2026年10月14日に確認。
国民生活センターにも、不用品回収サービスの相談が増えています。
| 年度 | 相談件数 |
|---|---|
| 2018年度 | 1,354件 |
| 2019年度 | 1,457件 |
| 2020年度 | 1,788件 |
| 2021年度 | 2,231件 |
出典:国民生活センター「不用品回収サービスのトラブル」(2022年11月2日公表、PIO-NET登録分)。
相談の中には、インターネット広告で「2トントラックパック2万5,000円」と見て申し込んだのに、作業後に25万円と言われた例もあります。また、亡くなった父の家の片付けを頼んだら、残すはずだったアルバムまで処分されたという相談も寄せられています。
業者に頼むときは、次のことを守りましょう。
- 許可業者かどうかを、市区町村の情報で確認する
- 2〜3社から見積もりを取り、追加料金・作業内容・キャンセル料を確認する
- 残す物と処分する物をはっきり分け、作業にはできるだけ立ち会う
- 作業のあとに想定外の請求をされたら、その場で払わない
困ったときは、消費者ホットライン188(いやや)で近くの消費生活センターを案内してもらえます。