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実家の片付けの進め方|順番・家族の分担と、捨てる前に査定に出したい物リスト

この記事でわかること
  • 片付けを進める順番と、家族の分担の決め方
  • 捨てる前に査定に出したい物のリスト
  • 粗大ごみの出し方と、無許可の回収業者への注意
編集部
実家の片付けは、いきなり捨て始めないのがコツです。探す → 残す → 売る → 捨てるの順に進めると、大事な書類や値段の付く物をうっかり捨てずに済みます。

始める前に、家族で決めておくこと

片付けを始める前に、兄弟姉妹など家族で次のことを話し合っておきます。あとからもめるのを防げます。

  • 誰が中心になって進めるか(連絡役を1人決める)
  • いつ作業するか(日程と、1回にどこまでやるか)
  • 費用をどう分けるか(ごみの処分費、業者に頼む場合の費用)
  • 売ったお金をどう扱うか
  • 形見として欲しい物があるか(先に聞いておく)
ポイント親が元気なうちに片付ける場合は、親本人の気持ちを最優先にしましょう。「捨てる」ではなく「使う物を選ぶ」と伝えると、話が進みやすくなります。

片付けを進める順番

STEP1
貴重品と書類を探す通帳・印鑑・権利証・保険証券・遺言書など、なくすと困る物を最初に探して、1か所にまとめます。
STEP2
残す物を家族で選ぶ写真・手紙・形見など、家族が残したい物を先に選び分けます。
STEP3
査定に出す物を分けておく着物・骨董・切手・人形など、値段が付くかもしれない物は、捨てる箱に入れずに別にしておきます。
STEP4
売る2〜3社に査定を頼み、金額に納得した物だけ売ります。
STEP5
ごみを分別して出す自治体のルールで、燃えるごみ・資源ごみなどに分けて出します。
STEP6
大きな家具・家電を処分する粗大ごみは自治体に申し込みます。テレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機は家電リサイクル法に従って処分します。

部屋ごとに進めるなら、物が少なく、すぐに終わる場所から始めると、作業の見通しが立てやすくなります。

貴重品・書類の探し方

最初に探しておきたいのは、次のような物です。見つけたら箱や袋にまとめ、家族で中身を共有しておきます。

  • 通帳・キャッシュカード・印鑑
  • 家や土地の権利証(登記識別情報)、固定資産税の通知書
  • 生命保険などの保険証券
  • 年金に関する書類
  • 遺言書

仏壇の引き出し、タンスの奥、本や書類の間、金庫などに、しまわれていることがあります。捨てる前に、引き出しや箱の中を1つずつ確認しましょう。

注意封がしてある遺言書を見つけたら、その場で開けないでください。封印のある遺言書は、家庭裁判所で相続人などが立ち会って開けることになっています。公正証書遺言と、法務局で保管されている遺言書以外は、家庭裁判所での「検認」という手続きが必要です。

出典:裁判所「遺言書の検認」。申立ての手数料は遺言書1通につき収入印紙800円分。2026年10月14日に確認。

捨てる前に査定に出したい物リスト

実家には、古くても値段が付く物が眠っていることがあります。次の物は、捨てる前に一度査定に出すのがおすすめです。

品目見ておきたいポイント詳しい記事
着物・帯証紙(産地や織元を示す紙)があるか着物の買取相場
骨董品・茶道具共箱(作家の名前が書かれた箱)があるか骨董品の買取相場
切手・古銭・記念硬貨切手はシートのままか、硬貨は金貨・銀貨か切手・古銭の売り方
日本人形・ひな人形作家物かどうか人形の処分方法
ブランド品(バッグ・時計など)箱・保証書などの付属品があるか―
貴金属(指輪・ネックレスなど)「K18」「Pt900」などの刻印があるか―

ポイントは当サイトの各記事(出典は各記事に記載)をもとに編集部で整理。2026年10月14日に確認。

注意査定に出す前に、磨かない・箱を捨てない・シートを切り離さないようにしましょう。きれいにしようとして傷をつけたり、付属品をなくしたりすると、評価が下がることがあります。

量が多い実家では、自宅に来てもらう出張買取がいちばん手間がかかりません。売り方ごとの違いは実家の荷物の売り方比較で解説しています。

自宅での出張買取(訪問購入)は、契約書を受け取った日から8日間のクーリング・オフができます。また、品物を買い取る業者には古物商の許可が必要です。国民生活センターは、古物商許可証と行商従業者証を確認するようすすめています。

ごみの出し方:まずは自治体の粗大ごみ

大きな家具などは、自治体の粗大ごみとして出すのが基本です。多くの自治体で、事前の申込みと手数料が必要です。横浜市の例は次のとおりです。

項目横浜市の例
粗大ごみになる物金属製品は一番長い辺が30cm以上、それ以外(木製品・プラスチック製品など)は50cm以上
申込み収集・持込みとも、事前に粗大ごみ受付センターへ申込み(インターネット・電話など)
手数料申込みのときに確定した手数料を納め、収集シールなどを貼って出す

出典:横浜市「初めに 粗大ごみの手続きの流れについて知りたい」。大きさの基準や手数料は自治体ごとに違います。2026年10月14日に確認。

テレビ・エアコン・冷蔵庫(冷凍庫)・洗濯機(衣類乾燥機)の4品目は、粗大ごみでは出せません。家電リサイクル法に従い、リサイクル料金と収集運搬料金を払って、販売店などに引き取ってもらいます。

不用品回収業者に頼むときの注意

チラシやインターネット広告で見かける不用品回収業者の中には、許可を持たない業者がいます。環境省は、家庭のごみを回収できるのは次の業者に限られるとして、無許可の業者を使わないよう呼びかけています。

  • 市区町村から一般廃棄物処理業の許可を受けた業者
  • 市区町村から委託を受けた業者

「産業廃棄物処理業の許可」や「古物商の許可」だけでは、家庭のごみは回収できません。無許可の業者に頼むと、不法投棄や火災、高額な料金の請求につながるおそれがあります。

出典:環境省「廃棄物の処分に『無許可』の回収業者を利用しないでください!」。2026年10月14日に確認。

国民生活センターにも、不用品回収サービスの相談が増えています。

年度相談件数
2018年度1,354件
2019年度1,457件
2020年度1,788件
2021年度2,231件

出典:国民生活センター「不用品回収サービスのトラブル」(2022年11月2日公表、PIO-NET登録分)。

相談の中には、インターネット広告で「2トントラックパック2万5,000円」と見て申し込んだのに、作業後に25万円と言われた例もあります。また、亡くなった父の家の片付けを頼んだら、残すはずだったアルバムまで処分されたという相談も寄せられています。

業者に頼むときは、次のことを守りましょう。

  • 許可業者かどうかを、市区町村の情報で確認する
  • 2〜3社から見積もりを取り、追加料金・作業内容・キャンセル料を確認する
  • 残す物と処分する物をはっきり分け、作業にはできるだけ立ち会う
  • 作業のあとに想定外の請求をされたら、その場で払わない

困ったときは、消費者ホットライン188(いやや)で近くの消費生活センターを案内してもらえます。

よくある質問

Q実家の片付けは、どのくらいの期間がかかりますか?
A家の広さや物の量、作業できる日数で大きく変わります。遠方の実家なら、1回で全部終わらせようとせず、部屋ごとに日を分けて進めると負担が少なくなります。
Q古い着物や人形は、ごみに出す前に見てもらうべきですか?
A証紙のある着物や作家物の人形などは、値段が付くことがあります。捨ててしまうと取り戻せないので、まとめて一度査定に出すのがおすすめです。
Q「無料で回収します」というチラシの業者に頼んでもいいですか?
A環境省は、家庭のごみを回収できるのは市区町村の許可や委託を受けた業者に限られるとしています。無料と言いながら、あとで高額な料金を請求される相談もあるので、まずは市区町村に相談しましょう。
Q親が施設に入ったあとの片付けで、気をつけることは?
A通帳や印鑑、保険証券など、手続きに必要な物を先に探して保管します。親本人が大事にしていた物は、勝手に処分せず、確認してから決めましょう。

まとめ

実家の片付けは、貴重品と書類を探す → 残す物を選ぶ → 査定に出す → 捨てるの順で進めます。着物・骨董・切手・人形・ブランド品・貴金属は、捨てる前に査定に出しましょう。大きな物は自治体の粗大ごみに申し込み、不用品回収業者に頼むなら、市区町村の許可業者かどうかを確認してから2〜3社で見積もりを比べると安心です。

参考:環境省/国民生活センター(不用品回収サービス)/国民生活センター(遺品整理)/裁判所/横浜市

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